2016.12.13 INFORMATION "「アイヌ語地名を地形で巡る シラオイ・ノボリベツ ~宇宙人文学とアートで読み解く風景と人の記憶~」展"(2017年1月15日-2月19日)
2017年1月15日-2月19日
アイヌ民族博物館

「アイヌ語地名を地形で巡る シラオイ・ノボリベツ ~宇宙人文学とアートで読み解く風景と人の記憶~」展

大地の記憶に人の記憶が宿るとき、そこに文化がうまれる。

人間の文化は、土地の気候・風土に寄って立ち、地層のように降り積もった人の営みの上に花開きます。
本展は、古くから人の営みが連綿と続いてきた白老と登別にまたがる地域に注目し、アイヌ語地名や遺跡、写真などの人の記憶を、その基層となっている地形や風景から見返す試みです。
普段の何気ない日常のひとコマひとコマでさえも、人間の悠久の歴史と、それを培った大地に基づいていることを感じていただけたら幸いです。

【宇宙‐人文学で読み解く大地の記憶】
人は風景をまなざしながら日々をおくり、気候風土のなかで文化を育みます。
衛星画像などを使い、かつての地形を3DCGによって復元することで大地の記憶を呼び覚まし、アイヌ語地名や遺跡などの人の記憶を重ねていくことで、人と大地の記憶が交わるところに形成される風景に迫ります。
3DCG制作:後藤克典

【写真からよみがえる人と風景の記憶】
写真は一葉一葉が人の記憶の蓄積です。それだけではなく、写真はその時代、風景等を写し取ります。本展では住民からもひと昔前の写真を募集し、みんなの記憶の場を作ります。同時に、白老、登別を訪れた写真家の写真も展示。地元の人たちの生活の記憶と、外から来た写真家がどのように同じ地域を眼差したのか、写真を通して見てみましょう。
展示:石川直樹、赤阪友昭、齋藤義典

【海の宝ものを集めて「舟」を作ろう! アートでつなぐ未来への記憶】 
本展の舞台となる白老や登別の海岸には、海からたくさんのモノが流れ着きます。流木、外国の缶、ビン、船のブイ…。海からの漂着物は、そのままにしておくとゴミとして邪魔ものになってしまいます。そこで、美しい海を守り、未来につないでいくため、参加者と浜をきれいにしながら集めた宝もので「舟」を作り、冬の氷ったポロト湖上に展示します。
アートディレクション:国松希根太

関連イベント

〇1月14日(日)9:00~
海の宝ものを集めて「舟」を作ろう!
「海の宝舟」作りワークショップ
講師:国松希根太

〇1月9日(月)、10日(火)、11日(水)
「舟」制作
制作者:国松希根太(彫刻家)、小助川裕康(造園家)

〇1月15日(日)14:00~16:00
オープニングトーク
登壇者:国松希根太、石川直樹(写真家)、立石信一(アイヌ民族博物館)


〇1月21日(土)10:00~16:00
アットウシポーチづくり

〇2月4日(土)13:00~15:00
基調講演&シンポジウム「入り江の恵み -海からの路-」
基調講演  :中野不二男(京都大学宇宙総合学研究ユニット特任教授)
シンポジウム:中野不二男、小山修三(国立民族学博物館名誉教授「考古学、文化人類学」)、野本正博(アイヌ民族博物館館長)
モデレーター:押野朱美(アイヌ民族博物館)

〇2月11日(土)13:00~14:30
講演会「土地に残された他界の記憶」
登壇者:菅野修広(登別市教育員会 学芸員「考古学」)

〇1月28日(土)、2月18日(土)13:00~14:00
ギャラリートーク&フンぺリムセ公演
Kineta Kunimatsu
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